June 2015 |
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災害復旧のクラウド化の動き
夏が来た!
子供たちは学校の長期休みを楽しみにしており、家族は長い間待ち望んだバケーションに出発しようとしている。しかし多くの人たちは空前の規模の洪水、ハリ
ケーン、地震などの被害から復旧中である。このことは、貴社はいつ最後にビジネス継続や災害復旧計画をアップデートしたか、という質問を問いかける。より
重要なことは、これらの計画に基いて最後に従業員にトレーニングを行ったのはいつか、ということである。
これは重要な情報ガバナンスの課題であり、Newswireの本号はこの課題を特集している。どれくらい重要か?
2014年のEMC2報告によると、グローバル企業はデータの紛失と予期せぬ運営停止により17兆ドルの損失があった。回答者の圧倒的多数(71%)は必
要な時に彼らのデータをレストア出来るかどうか確信出来ていない。
驚くことでは無いが、ここはクラウドが大きな役割を果たす可能性のある領域である。全てのサイズの、益々多くの組織は彼らの災害復旧戦略の一部としてクラ
ウドを組み込んでいる。災害復旧アズ・ア・サービス(disaster recovery as a service:
DRaas)市場の成長が始まっている。
ガートナーの2015年マジック・クオドラント報告書によるとクラウドベースの復旧サービスにはプロバイターと顧客の責任分担により以下の3種類がある。
・災害復旧アズ・ア・サービス(DRaaS):
サービスプロバイダーがデータセンターからバーチャルマシン(VM)と、オプションとして物理的マシン(PM)によるレプリケーションを管理する。プロバ
イダがクラウド内にVMとPMの管理を行い、そしてクラウド内でリカバリーを実践する。
・インフラストラクチャ・アズ・ア・サービス(IaaS)を活用した災害復旧: 顧客がデータセンターのクラウド上へのレプリケーションを管理する。クラウド内のVM自体の管理はプロバイダーが行う。そして顧客がクラウド内でデータ復旧を実践する。
・バックアップ・アズ・ア・サービス(BaaS)を活用した災害復旧: プロバイダーがデータセンターからクラウドへのVMバックアップを管理する。顧客が(クラウド内外の)VMレストアを要求する。そして顧客が(クラウド内外の)データ復旧を実践する。
クラウドベースのデータ復旧サービスは、社内に災害復旧のリソースを持たない中小企業がアーリーアダプターとなるが、大企業にとっても重要なオプションとなるだろう。ガートナーによるとDRaaS市場は約13億ドルで、年間平均成長率を約30%と予測している。
原文はここ...
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この要約はARMA東京支部の有志によって行われています。ARMA東京支部はこの要約の正確さについては保証していません。正確な内容につきましてはARMA Internationalの原文を参考にしてください。
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